re:循環呼吸  #9530
投稿者:  中川喜弘 (2000/11/03 00:57)

<i>「循環呼吸」ってどうやれば出来るんでしょうか?</i>

 簡単と言えば簡単ですし、出来ない人にとっては「非常に難しいもの」だと思います。

 この「循環呼吸」は「奏法にゆとり」がないと出来ない様です。唇から完全に力を抜いて音が出せれば、可能性はあります。

 練習方法として、楽器を口に付けずに「ほっぺたを膨らました状態」で鼻から呼吸をします。その時、「喉の奥」の状態を確認して下さい。ほっぺたを膨らますには、喉の奥で空気をせき止めなくてはなりません。

 一番難しい事は、喉の奥でせき止めていたほっぺたのエアーを、肺の空気と切り替える時に音がとぎれてしまいます。ほっぺたを膨らませた力と、肺からの空気の圧力を一時的に「同じ」に出来れば、出来たも同然です。

 <i>メリットやデメリットってどんな点があるんでしょうか?</i>

メリットは循環呼吸が出来る様になれば、唇から力を抜くことが出来ます。逆に言えば唇から力が抜けなければ循環呼吸は出来ないでしょう。

 私の場合ウォームアップの時から、実際ステージまで多用しています。私の知っているプロは何人かが当たり前のようにやっています。

 私の次男トロンボーンの中川英二郎は十歳ぐらいの時に教えましたが、ものの五分で出来るようになりました。私も色々な管楽器で試しましたが、フルート以外は全部出来ました。

 此と行ったデメリットは見あたりません。今では循環呼吸は「出来て当たり前」の時代だと思います。トランペットプレーヤーにとっては必須と言っていいのではないでしょうか。

http://www61.tcup.com/6106/bxe05732.html