re:ほんのすこしめくれる感じ  #9905
投稿者:  tky (2000/11/27 11:57)

危ないですね。

かく言う私も高校生のとき、
「これは新発見!!でかくて響く音がだせるぜい!!」
と、思って使っていたら、しばらく後調子ガタガタになりました。
今ではその理由はよーく分かりますが。

低音を出すとき、唇を開き気味、めくり気味にすると、
大きく鳴る音が簡単に出ます。
しかし、実は音楽的な音色ではありません。
大なり小なりその音色を使っているアマチュア奏者は
星の数ほどいると思われますが、
音楽的な音色で無いので、アンサンブルに向きませんし、
「うるさい」という印象を与えます。(トランペットって、
「うるさい楽器」だって思われてるひとつの原因でしょうね。)

さらに、そのアンブシュアを変えずにHi-Fまで、pp〜ffにわたって
自在にコントロール出来ますか?
どんなに練習してもなかなか出来るようにはならないと思いますよ。

閉じた唇では、最初は低音域に響きを持たせることは
難しいでしょう。でも、根気良く呼吸を訓練し、筋力も
バランス良く鍛えられてこれば、閉じた唇のほうが
レンジもダイナミクスも、コントロールがしやすいのです。
何より、響きが音楽的です。

アンブシュアにあまり気を取らわれすぎずに、
呼吸の練習を根気良くやりましょう。
息のコントロール無しに、アンブシュアは作られません。

それと、どう言う音が「うるさい音」で、
どう言う音が「響く音」なのかを、聞き分ける耳を持ちましょう。
私は、身近な上手な人を参考にせず、本当に一流のプロの奏者の音色を、
最初から参考にしたほうが良いと思います。

ご参考になれば。